本日行われたAFCチャンピオンズリーグ2014ラウンド16第1戦、広州恒大戦の試合前日会見【セレッソ大阪】の内容をお知らせいたします。
■ランコ・ポポヴィッチ監督
「まず私たちにとっては、非常にいい機会だと思っています。相手は昨年度のアジアチャンピオンということもあり、これ以上ない相手だというふうに思っています。相手も強いということもあって、モチベーションも自然に上がってくるでしょうし、私たちがそのチャンピオンを相手にどれくらいできるのかという部分で、自分たちの力を試すうえでも、非常にいい相手だと思っています。ただ、グループリーグを突破したなか、この試合では、胸を借りるだけで戦うのではなく、このベスト16を突破するために、ベスト8に行くために、しっかりと結果を出して、自分たちのやってきたことをやり切って、自分たちの力を出し切って、結果を得たいと思っています」
■丸橋祐介選手
「(広州恒大は)とても攻撃力のあるチームだと思っていますので、しっかりチーム全員で守って、絶対に勝ちたいと思います」
【質疑応答】
Q.今、ほぼ完璧な状況で準備もできていると思いますし、先週末のJ1リーグ戦もいい結果を出せたと思いますが、今回の試合への意気込みは? 準備の状況は?
A.ランコ・ポポヴィッチ監督
最初に、私たちのJ1リーグ戦の試合、および、ACLの試合を見ていただき、ありがとうございます。チームは、試合を重ねるごとに非常に良くなってきていますし、コンビネーションや質の部分も、1試合1試合高いものをお見せできていると思っています。シーズン当初では、補強選手の合流が遅れたこともあって、そこの部分でスムーズにいかないところがあったのですが、先ほども言ったように、試合を重ねるごとに、トレーニングを重ねるたびに、改善されていますし、クオリティは上がってきていると感じています。明日の試合、私も非常に楽しみにしていますし、見ていただける皆さんにも、来ていただける皆さんにも、楽しんでもらうような、そういった試合をしたい。そして、勝つためにチャレンジしていきたいと思っています。
Q.ACLのグループリーグにて、山東魯能との試合では、ホームで負けたものの、アウェイで勝ち、グループリーグ突破を決めることができましたが、この山東との2試合を通して、山東は中国で強いチームの1つですが、どのような感想を持ちましたか? また、山東と比較して、広州恒大については、明日の試合に向けて、どのように考えていらっしゃいますか?
A.ランコ・ポポヴィッチ監督
はじめに言っておきたいのは、中国のサッカーのレベルは、非常に進歩しているということ。特に、代表というより、クラブレベルでのサッカーの話しですが。まず、私たちのやるべきことというのは、ホームでも、アウェイでも、戦い方は変わらず、私たちが主導権を握って、自分たちのスタイルで戦うというところ。そこは、これから、どんな試合であっても、自分たちが自ら示さなければいけないところだと思っています。山東に関しては、先ほども言ったように、中国のレベルも上がってきて、レベルの高いチームだったというふうに感じています。ただ、今回の広州恒大戦は、私たちのチームには若い選手が多いですが、その若いチームにとって非常に大きな経験にもなると思っています。アジアを制したチームと真剣勝負ができるというところで、それは、口で伝えるよりも、肌で感じるほうが、選手たちにも必ず実になるものが大きいと思いますし、ただ単にここで経験を積むだけではなく、しっかり戦って、勝負にこだわる、結果を得るということを、この試合で見せられるようにやっていくことが、大切だと思っています。山東と広州恒大を比べることは、私にはできません。ただ、広州恒大は昨シーズン、チャンピオンという結果を出していますし、非常にクオリティが高いチームであり、間違いなく力があるチームだと思っています。それでも、私たちも、自分たちが持っている力を出せれば、必ずいい結果が出ると信じています。明日(試合で)、私たちが考えるのは、相手のことではなく、自分たちがいかに、自分たちの普段通りの力を出すかということだと思っています。
Q.山東戦では、ホームで負けていて、アウェイで勝っていますが、セレッソはホーム、アウェイ、どちらが得意でしょうか?
A.ランコ・ポポヴィッチ監督
若い選手が多いこともあって、ホームで、大声援を受けて、固くなってしまうというところも、今までの試合でいくつかありましたが、ただ、そういったプレッシャーにもしっかりと慣れて戦えるようになってきていますし、アウェイ、ホーム、どちらでも関係なく、結果が出せると思っています。
Q.丸橋選手へ質問します。まず、大勢の報道陣が来場したなかでの、会見に臨む今の率直な感想は? また、映像などで見た、広州恒大のエウケソン選手、ムリキ選手、ディアマンティ選手ら、強力な攻撃陣に対する印象を聞かせてください。
A.丸橋祐介選手
こんなにも報道陣がいて、注目されているんだなと思いますし、むちゃくちゃ緊張しています。(相手攻撃陣について)前の選手については、映像で少し観ましたが、迫力があって、すごく嫌な選手だなと思いますが、セレッソの選手みんなでしっかり守っていければ、絶対に大丈夫だと思っています。しっかり対応したいと思います」
Q.ポポヴィッチ監督に質問します。2年前の5月30日、広州にて、FC東京で指揮をとられていたとき、広州恒大のリッピ監督と初めて対戦されていますが、FC東京にとっては敗戦となってしまいました。そこから、2年の歳月が過ぎましたが、当時の試合を思い出して、リッピ監督に対して、プレッシャーを感じたりするところはありますか?
A.ランコ・ポポヴィッチ監督
まず、言いたいのは、私とリッピ監督が試合をするわけではないですから。プレッシャーはまったくないです。それよりも、非常に楽しみな気持ちであったり、あの舞台にまた上がれたことで、光栄な部分も非常に感じています。私の持っている情熱と、この熱い気持ちを、チームに伝えたい、浸透させていきたいと思っています。もちろん、リッピ監督は偉大な監督だと思っていますし、彼のチームと戦うことに意義を感じていますが、ただ、ピッチに出て、普段通りのプレーをすること、そして、チームとしての約束を守りながら、楽しむことというのを、ウチの選手には忘れて欲しくないと思っています。先ほども言いましたように、お互いが力を尽くして、見てくれる方々、スタジアムに直接足を運んでくださる方々に喜んでもらえるような、クオリティの高い試合をしたいと思っていますし、結果をしっかりと出して、しっかりと勝って終わりたいと思っています。その結果を出したあとに、今の質問に対して、同じような質問が来れば、また違った形で答えたいと思っています。